創立50周年記念誌
17/44

16 これまで、2次元で作成した道路の平面・縦断・横断の図面を用いて協議や地元説明会を行っていましたが、設計や施工に携わったことがない方々にとっては図面を見て道路計画をイメージすることは簡単ではありません。特に完成イメージをさまざまな関係者と共有することは課題となっています。DXの推進やICTの活用が進展し、土木設計の分野においても、ソフト開発が進んで3次元モデルは身近なものになりつつあります。 わたしたちは、最新情報の取得と技術の習得に積極的に取り組んでいます。道路計画の3次元モデル化もそのひとつです。いろいろな視点で路線を確認したり、プランを切り替えてその違いを確認したり、なるべく簡単でわかりやすくイメージを共有する方法を提案しています。フロントローディングの考え方を取り入れ、設計の初期段階で3次元を活用したシミュレーションや検証によって問題点を改善し、設計品質の向上に努めています。 わたしたちが拠点とする福岡は、アジアの玄関口・国際都市として期待されています。地方創生の牽引役となる地域活性化・観光再生に向け、アフターコロナ・ウィズコロナにおいても、インバウンドの増加や人口減少に備えるとともに、激甚化・頻発化する災害対応、渋滞や事故といった交通課題への対応、生産性向上や国際競争力の強化など、持続可能な社会の構築へ向け、まちづくりの観点で道路・交通ネットワークのあり方を探ってまいります。 西鉄シー・イー・コンサルタントは、今後も人びとのくらしを守り、地域に根差したコンサルタントとして、社員一丸となってさまざまな課題に取り組んでいきます。⑪3次元モデルによるボックスカルバート完成イメージ/県道高田山川線⑨3次元モデルによる道路完成イメージ/県道直方■屋線⑩3次元モデルによる駅前広場完成イメージ/西鉄蒲池駅⑫3次元モデルによる道路のり面災害復旧イメージ/国道496号道路・交通3次元化でわかりやすさを追究するこれから探るもの

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る