35 2017(平成29)年7月5日、朝倉地区では線状降水帯が発生し、記録的な大雨に見舞われ、中小河川の氾濫が相次いで発生しました。その被害は、土砂流出による道路の寸断、家屋の浸水や倒壊、河川は土砂で埋まり、目を疑うような変わり果てた光景が広がっていました。 わたしたちは、測量業務においても被害状況の把握、河川や道路の復旧に携わることになりました。災害発生から1週間後、災害復旧を所管する事務所から受けた白木谷川の災害調査測量⑦⑧であり、白木谷川の0k000m〜2k460mの間で調査を行うために必要な基準点および水準測量に取り組みました。 翌2018年9月には土石流で埋没した河川の現況復旧ならびに新たな河道線形を検討する基礎資料の作成業務を行いました。この業務では、電子基準点を既知点として対象箇所に2級基準点を設置する基準点測量を行うためにGNSS測量⑨を活用しています。その後、河川の復旧計画は進■し、新たな河道計画にともなう用地測量を行い、2022年3月に完成した河川用地杭の設置⑩をもって調査測量は終了しました。災害発生から5年間にわたり、白木谷川の復旧業務に携わったことになります。 わたしたちは、これまでも災害復旧に関する業務を経験しましたが、この朝倉地区が最も長期化したものとなりました。現在も朝倉地区の復旧・復興は続いています。地域のみなさまが一日も早く、安心して暮らせるように復興が進むことを社員一同願っております。 ⑦白木谷川の災害対応範囲⑧被災箇所調査⑨GNSSによる基準点測量⑩境界杭設置状況災害復旧を支える
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